ディーラーは「カバーディーリング」という業務に時間の大半を割く。 まずは、「カバーディーリングとは何か?」から始めましょう。
為替取引というのは1対1の相対取引です。 これが何を意味するか?今からご説明しましょう。
まず、あなたは今後は円安ドル高になると見込んで
A社にドル円を1本(100万ドル)買うという注文をしたとしましょう。
約定したプライスは102.00です。
私は先程、為替取引は相対取引と言いました。
つまり、あなたは100万ドルをA社から102.00で買った。
A社は100万ドルをあなたに102.00で売った ということになります。
この段階ではドル円が上がると、「あなたは得、A社は損」 逆にドル円が下がると、「あなたは損、A社は得」になります。
このまま放っておきますと、あなたが大きく勝つと、A社は大損してしまいます。 まあ、逆にあなたが大損すれば、A社には大きな利益が生まれますが・・・。
A社は、企業として永続的に存在していくためには ひとつひとつの取引に対して多大なリスクを背負う事になります。
そこでA社はあなたに102.00で売った100万ドルをB社から101.95で買い戻します。
A社は(102.00-101.95)×1,000,000=50,000(円)の利益が生まれました。
この時点でA社はあなたが102.00で買った100万ドルに対しては どんな為替リスクを負う事もなくなりました。
後にあなたの思惑通り、103.00でドル円の買いポジションをクローズする時には
A社はあなたから100万ドルを103.00で買っていることになります。
そこでA社は103.00のドル買い100万ドルのポジションをB社に103.05で売りました。
A社は(103.05-103.00)×1,000,000=50,000(円)の利益が生まれました。
逆にあなたの思惑がはずれ、101.00でドル円の買いポジションをクローズする時は
A社はあなたから100万ドルを101.00で買っていることを意味します。
同様にA社は101.00のドル円の買いポジションをB社に101.05で売りました。
A社は(101.05-101.00)×1,000,000=50,000(円)の利益が生まれました。
この様に、あなたのポジションの値動きによるリスクをなくす事を 「カバーディーリング」と言います。
仮にカバーディーリングをしなかった場合、上記の例でいくと
A社は100万円のプラスか100万円のマイナスのどちらかになります。
カバーディーリングをすることによってA社は
あなたが勝っても負けても10万円の利益を得ることができます。
さらにカバーを取ることによって、A社はお客様に公平なアドバイスをすることができます。 カバーを取らない会社は取引拒否、出金拒否など、自社が生き残るために 様々な不正をしてくることが容易に予想できます。
会社選びは慎重にしましょう! |